白内障

白内障とは?

水晶体が濁る病気です

白内障とは、瞳孔の後ろにある水晶体(カメラのレンズにような働きをするもの)が白く濁ってしまう病気です。水晶体の濁りは幅広い年代で見られ、まったくないのは20歳ごろまでとされています。それから何十年もかけて、濁りが発生・進行することになります。濁りが強くなると、眼鏡などの視力矯正器具を使用しても見えにくくなります。また、水晶体は濁っているが視力にそれほど影響していない状態も、広い意味では白内障に含まれます。

適切なタイミングで手術をご提案します

20歳以上の方で、水晶体がまったく濁っていない方というのは、ほとんどおられないかと思います。患者さんから「白内障ではありませんか?」と質問された時には、「水晶体の濁りはありますよ」とお答えします。もしくは、日常生活に支障がないようであれば、「まだ手術は大丈夫です」とお伝えすることもあります。しかし、眼鏡をかけても矯正視力が0.5程度しか回復しない場合は、お車の運転が難しくなるなどの支障をきたすことになりますので、手術をおすすめすることもあります。

白内障の手術のタイミングは、患者さんによってさまざまですので、その方の年齢、生活環境、ご希望などに応じて、適切なタイミングで手術をご提案させて頂きます。

白内障の症状

主な症状

  • ものや人の顔がかすんで見える
  • 眼鏡をかけてもはっきりと見えない
  • ものがぼやけたり、二重三重に見えたりする
  • 明るい所だと眩しくて見えにくい
  • 対向車のヘッドライトが眩しい
  • 一時的に近くのものが見えやすくなる

他の眼疾患が隠れている場合もあります

「目がかすむ」「眩しい」「眼鏡が合わなくなる」など、白内障の典型的な症状がある場合には、白内障だけでなく、それ以外の眼疾患も疑う必要があります。実際、これらの症状で当院へご相談にいらっしゃったものの、“白内障ではなく、別の眼疾患が原因だった”というケースも少なくありません。

当院では、土日祝も診療をおこなっております。平日でも、大学病院のように診察までに時間がかかるということは、ほとんどありません。気軽に受診して頂けますので、気になる症状がある方は、一度当院までご相談ください。

白内障の種類

一番多いのは「加齢性白内障」です

白内障にはさまざまな種類がありますが、一番多いのは「加齢性白内障」です。加齢性白内障は、加齢や長年の紫外線によるダメージなどにより、水晶体が少しずつ濁っていき、目のかすみ、眩しい、視力の低下などの症状を起こします。老化現象の一種ですので、高齢の方ほど発症するケースは多くなります。

急な近視の進行は「核白内障」の恐れがあります

加齢とともに進行する白内障の中には、「核白内障」というものがあります。これには「近視がどんどん進行する」という特徴があり、眼鏡を作っても、半年も経つと合わなくなったりすることがあります。「最近、近視が急に進行してきた」と感じていらっしゃる方は、核白内障の恐れがありますので、早目に当院までご相談ください。

白内障の検査

視力検査

白内障の視力検査では、一般的に遠くを見る時の視力を計測する「遠方視力検査」をおこないます。視力矯正器具を付けて測定した「矯正視力」が低下している場合には、白内障などが疑われます。

眼底検査

瞳孔から目の内側の状態を検査して、水晶体の濁りを確認します。

細隙灯顕微鏡検査

暗い室内で、患者さんの目に細い光の束を照射して、目の内側の異常や病変などを確認します。水晶体の濁りの有無のほか、濁っている部位や程度なども確認できます。

白内障の治療

点眼薬の処方

視力にそれほど影響がなく、日常生活に支障がないようであれば、点眼薬を処方して白内障の進行を遅らせる治療をおこないます。ただし、進行を遅らせるだけで症状を改善させることはできませんので、、日常生活に支障をきたすようになってきた時には、手術を検討する必要があります。

手術

著しく視力が低下して、眼鏡などの視力矯正器具を使っても日常生活に支障をきたすような場合などには、手術を検討します。白内障の手術のタイミングは、患者さんによってさまざまですので、その方の年齢、生活環境、ご希望などに応じて、適切なタイミングで手術をご提案させて頂きます。手術をご希望になる患者さんには、適切な専門機関をご紹介させて頂きます。

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