屈折異常・コンタクト

屈折異常

屈折異常とは

目の構造はよくカメラに例えられますが、カメラで言うところのレンズの役割を果たすのが「角膜」と「水晶体」で、フィルムにあたるのが「網膜」です。角膜と水晶体に入った光が屈折した後、網膜できちんとピントが合った状態のことを「正視」と言います。一方、何らかの要因により、網膜でピントが結べなくなった状態のことを「屈折異常」と言い、大きく分けて「近視」「遠視」「乱視」の3つがあります。

屈折異常の種類

近視

角膜や水晶体の屈折力が強かったり、眼軸(目の長さ)が長かったりするために、網膜よりも前でピントが合ってしまう状態です。近くにあるものは見えますが、遠くにあるものが見えにくくなります。

遠視

近視とは反対に、網膜よりも後ろでピントが合ってしまっている状態です。一般的に、遠視は「近くは見えないが、遠くは見える」と誤解されていますが、そうではありません。ピントを合わせる力(調節力)が低下すると、遠くも近くもよく見えなくなります。

乱視

ピントの位置がずれているため、目に入った光が網膜のどこにもピントを結ばない状態です。角膜や水晶体の形状により、ぼやけたり、遠くも近くもよく見えず、ものが二重三重に見えたりします。

コンタクト

コンタクトレンズ処方をご希望の方へ

当院では、各種メーカーの1day、2week、使い捨てタイプなどのソフトコンタクトレンズや、ハードコンタクトレンズの処方をおこなっておりますので、ご希望の方はお気軽にご来院ください。コンタクトレンズ処方をご希望の方のうち、ご使用が初めての方は、診療終了時間の1時間前までにご来院ください。また、ご使用になる前には、必ず添付文書をよく確認して、眼科医の指示に従って正しく使用してください。

目の健康を守るためにも、定期検査を受けるようにしましょう。使用中、少しでも異常を感じたら、すぐに眼科医の診察を受けるようにしてください。

どちらの方が「目が悪い」と思いますか?

皆様に質問です。次の見え方のうち、どちらのほうが「目が悪い」と思いますか?

裸眼視力は0.1で矯正視力は1.2

裸眼視力は0.7で矯正視力も0.7

いかがでしょうか?Aのほうが「目が悪い」と思いませんでしたか?ですが、眼科医の考えでは、実はBのほうが「目が悪い」のです。Bの場合、眼鏡などの視力矯正器具を使っても視力が回復しないわけですから、眼科医からしてみれば、こちらのほうが「目が悪い」と言えます。

一方、Aのほうが裸眼視力はBよりも低いのですが、視力矯正器具を使えばよく見える状態です。Aと答えた方は、きっと裸眼視力のほうに着目したのだと思いますが、眼科医は裸眼視力ではなく、矯正視力のほうに重きを置きます。

お子様が近視になると、親御様は「目が悪くなった」とお考えになって心配されますが、そんな時、当院ではこんなことをお話しさせて頂きます。

『高い棚の上にお菓子があるとします。大人の方であれば取ることができますが、お子様は身長が低いので取ることができません。ですが、台に乗ればお子様でも取ることができます。台に乗らなければお菓子が取れないこの子は、はたして不健康でしょうか?そんなことありませんよね?身長が高いか低いかの違いであって、健康か不健康かはまた別の話です。
視力でも同じことが言えます。この時、お子様が使う「台」は、眼鏡などの視力矯正器具のことです。眼鏡を使うとよく見えるのであれば、それは必ずしも「悪い状態ではない」と思いますよ』

もちろん、強度の近視は、将来の病気リスクが高くなるので注意が必要ですが、軽度の近視で、視力矯正器具を使うとよく見えるのであれば、過度に心配する必要はないと思います。もしお子様の視力のことでお悩みの親御様がおられたら、「こういう考え方もある」ということを知って、少しでも安心して頂ければと思います。

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